レンソイス・マラニャンセス国立公園(英語:Lençóis Maranhenses、ポルトガル語:Lençóis Maranhenses)
南米初めての旅行は、レンソイスでした。マチュピチュやエンジェルフォールなどに比べると知名度は劣りますが、日本のTV番組でも紹介され、近年少しずつ人気が高まっているようです。普段は真っ白な大砂丘なのですが、雨季にのみ、何と「砂漠の中に湖が出来る」という信じ難いところです。
【場所】
以下の地図はズームしすぎなのですが(地図内の「➖」ボタンを押して縮尺を変更して下さい)、ブラジルの北東部、マラニャン(Maranhão)州にあります。
【行き方】
かなり行きにくいです。レンソイスは国立公園になってまして、ここに一番近い町はバヘリーニャス(Barreirinhas)です。宿泊場所やツアー会社もあります。バヘリーニャスへは飛行機が飛んでいないので、サンパウロ(São Paulo)からサン・ルイス(São Luís、マラニャン州の州都)へと飛び、サン・ルイスから車で4〜6時間かけてバヘリーニャスへ行くことになります。サン・ルイスからバヘリーニャスへはバスも出てますが、本数が少ないためタクシーで行く人も多いです。(サン・ルイスへは、ヨーロッパから直行便が出ているようです。)
【必要最低日数】
サン・ルイス起点で2-4日です。効率的に観光すれば下記の通り2日で十分ですし、4日あれば、かなり余裕を持ったスケジュールになります。サンパウロから行く場合、頑張れば(0泊4日で良ければ)週末だけで行けます。
【ベストシーズン】
6-8月ぐらいだと思います。僕は7月に行きましたが、直前の天候が非常に良かったこともあって水はやや少なめでした。8月に行った友人は、水が濁り始めていたと言ってました。余裕があれば、現地のツアー会社に状況を聞いてから決めるのがいいですね。
【My旅行スケジュール(1泊4日)】
○金曜:夜にサンパウロを出発。
○土曜:AM3時にサン・ルイス到着。タクシーでバフェリーニャスへ向かい、AM7時頃到着。荷物を置いて砂漠内の湖を巡るツアーへ。
○日曜:セスナに乗って、空から湖を見学。その後川下りをしながら、湖や町を巡るツアー。タクシーでサン・ルイスへ。ホテルで仮眠して、深夜の飛行機でサンパウロへ。
○月曜:朝サンパウロ着。
【旅の思い出】
○土曜:
・サン・ルイス→バヘリーニャス
タクシーで4時間ちょっとでした。
タクシーは1台500レアル。だったのを300レアルまで値切れました。
<アドバイス>
- タクシーで行く場合、1人当たりのタクシー代が安くなるので大人数で行くのがオススメ。5人だと1台に乗れず、分乗しないといけなかったりしますが。4人だと狭いので、3人(3の倍数)で行くのがベストでしょうか。
- 値切るなら、空港前のタクシー乗り場の列には並んでいないタクシーの運転手に交渉するのが吉です。空港タクシーは、基本的にどのタクシーでも値段が固定で下げてはくれません。高い分、多少安心ではあります。
- 値段交渉するにしても、基本はポルトガル語しか通じません。片言でも何とかはなりますが、4人で乗る場合、100レアル値切れたとしても1人25レアル(今の為替で800円ぐらい)の話なので、慣れていないのであれば無理はしすぎない方がいいと思います。
- 時間が限られている場合は、夜のうちにサン・ルイスに入り、そのまま深夜に移動すると効率がいいです。
・バヘリーニャス
到着は朝7時でしたが、タクシーを降りるとすぐに、Posso ajudar?(お手伝いしましょうか?)というTシャツを着た集団に囲まれました。ツアー会社やホテルを斡旋してくれる兄ちゃんたちです。僕らはツアーを取っていなかったので、ツアー会社まで連れてってもらい、説明を聞いて当日のツアーを予約しました。ホテルの予約に間違いがあったり(掲載されている地図が間違っていた)したのですが、ホテルとの交渉、新しいホテルの予約など親切に対応してくれました。お昼を食べて、いざツアーに出発!
砂丘&湖のある国立公園へは、四駆のでかい車で向かいます。
およそ1時間後、ついに真っ白な大砂丘に到着です!Lençóisとは、ポルトガル語で「シーツ」という意味なのですが、さすが、シーツを広げたように真っ白な世界です。
ここで車を降り、さらに進んでいくと、、、
ついに湖が!!
真っ白な砂の中に、澄んだ青の湖。実際目にしても、信じられません!初めて見た感動はやばかった。。。ぞくっと鳥肌すらたちました。今になって振り返ると、この体験があったからこそ、南米の自然にハマり、この後たくさんの旅行をすることになったのだと思います。
その後は、透明度の高い湖、大きな湖、魚のいる湖など、色々な湖に行って泳いだり写真を撮ったり。ガイドのおっちゃんがどんどん案内してくれます。
最後は夕日を見て終了。なかなかオツでした。
ちなみに夕焼けまで見て帰ると、町への戻りは激混みです(特に写真3枚目の、車ごと川を渡るところがボトルネックになります)。急ぐ場合は、夕焼けは諦めましょう。ただし、夕焼けは一見の価値ありです。渋滞するところには屋台が出ていて、タピオカなどを楽しめます。
<アドバイス>
- 帰りは仕方ないのですが、ツアーの開始を他のツアーと少しずらすと、誰もいない湖を満喫できます。多くのツアーは、大まかに午前と午後に分かれているので、早めのお昼を食べて、それらのツアーの合間に出発することを強くオススメします。
○日曜:
・バヘリーニャス
セスナに乗って、上空から砂丘&湖を堪能しました。小さめの湖が連なる様は、前日とはまた違って壮観でした。地球の歩き方など、レンソイスの紹介にはこの風景の写真が使われていることが多いですね。25分の飛行で250レアル/人でした。
その後は川下りをしながら、湖や町をまわるツアーに参加。こちらは、前日土曜のツアーと合わせて1人138レアル。非常に天気もよくて気持ちよかったです。気持ち良すぎて、みんなウトウト。お土産屋さんに行ったり砂浜でバギーに乗ったり、最後は美味しい海鮮をレストランで頂いて。盛り沢山で楽しいツアーでした。
・バヘリーニャス→サン・ルイス
サン・ルイスへの帰りは、ツアー会社が大きなタクシーを呼んでくれました。1人62レアル。
・サン・ルイス
建物の多くがタイルで覆われているサン・ルイスの歴史地区は、世界遺産に指定されています。我々が訪れたのは日曜の夜ということで、ほとんどの店が閉まり、人も少なかったので、世界遺産を堪能することは出来ませんでした(建物はかなり厳重に封鎖されており、治安の悪さが感じられました。ホテルの人の話でも、夜間の外出は控えた方がいいとのこと。ご注意下さい)。時間があれば、お昼の町を見てみたかったですが、弾丸旅行だったので仕方ないですね。
・おまけ
【マストな持ち物】
- サンダル→湖を求めて、多少歩きます。靴だと歩きにくいです。
- サングラス→真っ白な砂丘なのでかなり眩しいです。
- 日焼け止め→お肌のために塗りましょう(帽子は現地でも買えます)
- 水着→湖の中で泳げます。川下りの際にも便利。
- タオル→湖に入るとき、防水でないカメラを包んでおけます。そのまま置くと砂まみれになります。
- 水→砂丘まで行く前に買っておきましょう。